この靴屋さんは10万人が住む地方都市にあります。
幹線道路の両側に商業施設が集中しており、その一角にあるので人は集まりやすいですが、90%以上のお客さんは車でやってきます。それらしい競合は近くにありません。
10年以上もその場所で営業していますが、ここへ来て売り上げが低迷しています。
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色々考えていただき、ありがとうございました。
例えば、
- インターネット広告を入れてみる
- 折込チラシを入れてみる
- SNSに投稿してみる
などが考えられますね。
一人あたりの来店が一度だけと考えた場合の売り上げを構成する要素は
- 販売数
- 単価
ですね。
販売数を構成する要素が
- 来客数
- 購入率
です。
購入率が一定ならば、来客数に比例して売り上げが伸びますので、先ほどの3つの施策で上手くいくかもしれません。
しかし、先ほどの3つは、「来客数」だけにフォーカスしています。
ではここで、購入率を考慮してみましょう。
購入率は
- 購入数/来客数
です。
一人のお客さんがたくさん買ってくれれば購入率は上がります。
ですが、これだとある要素を見落としています。
購入数には、機会損失(購入しなかった数)も、潜在的に含まれています。
- 潜在購入数-機会損失数=購入数
なのです。
これは
- サイズ違いが在庫切れ
- 売れ筋商品が在庫切れ
- 色違いが在庫切れ
などが原因です。
実際、あなたも靴屋さんや洋服屋さんで、気に入りのものがなかったり、サイズが合わなかったりで諦めた経験をお持ちのことでしょう。
それがどうしても欲しい商品であれば、間違いなく他の店で買うことになります。
しかも、売れ筋商品というのは、シーズンの初期に品切れになります。四半期に一度、商品の入れ替えがあったとして、一か月目で品切れになった場合、残りの二か月は品切れです。
単純計算で一か月目の需要の二倍が機会損失となります。
体験を設計できているか?
こうした経験は誰でもお持ちでありながら、見落とされがちな要素です。
見込み客が何を体験するのか、時系列で考えながら見ていくと、今まで気づけなかった可能性が見えてきます。
例えばロコンド。
靴を試してみることができますね。
私たちは商品を買うときに、絶対に失敗したくありません。
高い買い物ならなおさらです。
しかし、ネット通販では、靴のデザインとサイズは確認できても、実際にはいてみて試すことができないので、足に合わない靴を買ってしまう可能性があります。
ですので、靴を取り寄せて試着できるというサービスがウケたのです。
つまり、物理体験です。
ネット上だけではなく、物理的に体験することによって、買い物の失敗をぬぐいさりました。
実は、大手企業はこれを知っていて、物理体験を販売プロセスに効果的に組み込んでいます。
車であれば試乗、指輪や洋服であれば試着、ソフトウェアであればトライアル期間などですね。物理的に体験することで、見込み客の精神的な不安をぬぐいさっています。
つまり、物理体験が引き起こすのは、意識体験なんですね。
アマゾンでは、ユーザーレビューを意識体験に組み込んで、大きな成果を上げています。体験設計が非常に有効であることはおわかりいただけると思います。
あなたのビジネスにも、体験設計を導入してみませんか?
体験設計では、ジョブ理論に基づき、時系列で見込み客の体験を設計していきます。
どうやればあなたのビジネスに効果的に組み込むことができるのか?を設計した質問票とチェックリストがあります。
↓メッセージ欄に「体験設計質問票」とご入力の上、お受け取りください。
https://88auto.biz/takunaru/registp.php?pid=13
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お手数をおかけしますが、よろしくお願いします。